「木村先輩がもうすぐ『絶対に』死ぬとか……」


 声を出さずにはいられなかった。

 絶対に存在しないと思ったものが存在するということは、絶対に存在すると思ったものが存在しないこともありえる。


 絶対に変えられないと思っていた未来だって、変えられるかもしれない。