どういうことだろうか。全く見たことがない記号にも関わらず、意味を理解できてしまった。いや、理解したというより、本能が感じとったという方が近い。

 例えるなら、目の前に正体不明の巨大な怪物が現れ、それを理屈に頼らずに危険と判断するような感覚だ。

 その記号は、恐ろしいことを啓示していた。


『二〇一八年十一月八日、正午頃、この命の光は消えて終わりを迎えます』