気持ちはうれしいが責任だけを負わせるのは申し訳なく、その申し出は受け入れがたかった。


「そんなことないよ。僕の失敗は僕の責任だし、もう善斗くんはなにも背負わなくて……」


「うるせぇ。なんで先輩が後輩に対して偉そうか知っているか? なにかあったら責任を取るためだ。そのぐらいはオレに背負わせろ」


「でも……」


「後輩は黙って先輩の言うことを聞け。オレは三歳も歳上だぞ?」