「おまえは本当に誰よりも優しい奴だ。優しさとは強さなんだよ。変わらない優しいおまえを見て、オレもいつまでもいじけてちゃいけないなぁと思ったんだ」


「僕が強い? そ、そうなのかな?」


 うれしい気持ちにはなったが、いまいちピンとこない。そんな僕を見て善斗くんは、星空を見ながら考え始めた。

 少しすると答えが見つかったのか、うれしそうに僕を見る。