「おまえが引っ越してからさ。オレ、荒れていたんだよ。親や先生にたくさん迷惑かけた。でもな、おまえがこの街に戻ってきた時、このままじゃいけないと思って変わったんだ」 「え、荒れていたの?」 善斗くんが荒れていたなんて信じられない。聞き返す僕に、彼はちょっと恥ずかしそうに頷いた。どうやら、本当のようだ。