「とっくに諦めているよ」


 僕の言葉に反応せず、善斗くんは歩き始めた。


「喉渇いた。なんか買ってやるから来い」


「う、うん」


 駐車場にある自動販売機までついていくと、善斗くんはブラックの缶コーヒーを二つ買った。


「はい。おまえの」


「ありがとう」