「すごい。こんなの初めて見た」


「すごいだろ。オレのお気に入りの場所の一つだ」


 二人しかいない駐車場から、あたり一面に広がる夜景が見える。それはまるで、広大なイルミネーションのようだ。

 善斗くんもヘルメットを外し二人はバイクから降りると、駐車場にある柵まで近づいた。