帰ってきていきなり、なにがなんだかさっぱりわからない。これから、どこへ行くのだろうか。

 すると、母親が喋り始めた。


「どこか行くなら、その前にうちで夕飯食べて行かない?」


 父親も続けて言う。

「そうだよ。時間があるなら食べていきなよ。善斗くんの話、もっと聞きたいからね」


「いいんですか? ありがとうございます。よし、とりあえず飯にしよう。それからでいいな?」


「う、うん」