「おぉ。おかえり。おまえがまだ帰っていないから待ってたぞ」


 善斗くんが当たり前のようにソファーに座っていた。ホストのような服装と白に近い金髪は、うちのような一般家庭には似つかわしくない。それでも、よく馴染んでいる。


「え? なんでいるの?」


「今から家に行くってメッセージで送っただろ? おまえこそなんで返事しないんだよ」