夜に吸い込まれそうだ。木村先輩がまた笑ってくれるのなら、このフェンスを越えて闇に溶け込んでも構わない。そのまま、痛みと共に消え去ってしまっても構わない。

「……もう、死にたいな」

 思わず言葉が漏れてしまった。