「楽しかったんで、謝ることないです。戦闘シーンとか迫力があって良かったですよ。それに観ていたの、大人ばかりだったじゃないですか」


「それもそうね」


「初代の二人が出てきたところも熱かったですよ。先輩が喜んでいる顔も見ることができて……」


 屋上へ続く階段で、初めて話した時と同じだ。余計なことを口走ってしまった。肝心なことは言えないくせに、余計なことは言ってしまう。