こんな時はこれを聴こう。ワイヤレスイヤホンを両耳に入れ、スマホの音楽アプリを起動する。入っている音楽は、サッドクロムしかない。

 サッドクロムは、最高のバンドだ。今日だってサッドクロムの曲が使われているから、わざわざ二時間もかけて小さな映画館までマイナーな映画を観にきた。

 今日観た映画と同じくらい、サッドクロムもマイナーだ。そのうえ、三十年以上も前に、ギターヴォーカルの朔也が亡くなっている。それでも一部で伝説と化していることから、このバンドの音楽が起用されたのだろう。