「えっと……」


 映画館で観た映像を言おうとした時ほどではないが、声がうまく出ない。今更、気がついた。告白なんて初めてだ。


「どうしたの?」


 木村先輩の言葉に動揺して、目を逸らしてしまった。とにかく言わなければと、焦りだけが募っていく。僕は言葉を絞り出した。