二〇一八年、九月二十八日、金曜日。

 僕は木村先輩が好きだ。

 そのことを認めてから六日で、思いはさらに膨れ上がった。もはや、強い運命さえ感じている。

 もし、僕と木村先輩がサッドクロムを聴いていなかったら、出会うことはなかった。マイナーなバンドがきっかけの出会いは、奇跡としか言いようがない。