『またね』


 木村先輩の笑顔が浮かんで来た。太陽のような記憶に照らされて心の生傷が塞がり、落ち着きを取り戻していく。

 今日は本当に嫌な思いをしただけだろうか。無駄にお金を消費しただけだろうか。