三日後、奈緒は新しい彼氏と撮った幸せそうな写真をSNSにアップした。その後すぐに知ったが、隣にいる男は僕の第一志望だった高校に受かっていたのだ。

 嫌でも気がついてしまった。

 奈緒は僕を愛していなかった。偏差値が高い高校に行ける可能性があったから、彼氏にしていただけだったのだ。受験に失敗して価値がなくなってしまった僕は、簡単に見捨てられてしまった。