深い呼吸をする。日頃の成果か、気持ちが落ち着いた。


「ずいぶん、気合入ってるね」


「あ、えっと……せっかく教えてもらえますからね」


「そう」


 コーヒーを注文すると、勉強の準備が終わる頃には運ばれて来た。木村先輩は砂糖とミルクをたっぷり入れてから、小テストの間違っている箇所を丁寧に解説し始めた。