半分夢でも見ているような気分のまま、ナスカフェへと向かった。無言で歩いているうちに現実味を取り戻すと、木村先輩から勉強を教わるという事実に緊張してくる。

 あっという間にナスカフェに着いた。

 店の中はそこそこ賑わっている。図書館などでは声が出しにくいため、木村先輩はこの店を選んだのだろう。