二〇一八年、九月二十一日、金曜日。

 木村先輩とは学年が違う。学校で見かけることはあってもあまり話すことはなく、せいぜいあいさつを交わすぐらいだ。それでも、メッセージのやり取りだけは、変わらず続いている。

 それだけで無価値だった毎日が楽しくなり、もう孤独を感じることもない。だが、それと同時に苦しくもなった。