おまえが去った朝は 全てが嘘になった
 さようならも言われなかった
 煙草を吸いながら ギターをかき鳴らして
 苛立ちを吐き捨て泣いた

 もう戻れない
 全て風に消えろ

 俺が知らない誰かとおまえは
 知らない約束を交わした
 自由の名の元に生まれた
 誰しもが不自由な猿だろう

 おまえは正しい欲に 塗れて笑っていた
 間違いは俺の痛みの方で
 酒を飲みながら 歌を喚き散らして
 虚しくこの部屋に響いた

 もう戻れない
 全て崩れ消えろ
 
 俺が知らない誰かとおまえは
 知らない約束を交わした
 自由の名の元に生まれた
 誰しもが不自由な猿だろう

 だけど憎むためじゃない
 そうだろ? そうだろ?

 去勢された汚い獣が
 有能面して擬似餌を噛んだ
 あんな姿にはなりたくない

 俺は一人で歩いていく
 涙を拭いて