「サッドクロムをあいつに教えたのはオレなんだよ!」


「そ、そうだったの?」


 なんと、木村先輩も彼からサッドクロムを教わっていたのだ。こんな偶然あるのだろうか。もはやここまで来ると、ドッキリのように思えてしまう。


「そうなんだよなぁ。おまえらに教えておいて良かった。二人が知り合えて、オレは嬉しいよ。あいつ、良い奴だからこれからも仲良くしてやってな。もし、あいつのことでなにかあったら相談してくれ」


「うん。ありがとう」