久々に会っても彼はこうして変わらずに接してくれる。小学生の時だってそうだ。父親の都合でこの街を離れた時期があったが、戻ってきても彼は変わらず接してくれた。

 何年経っても善斗くんは変わらず、いつだって僕が一番尊敬している人だ。

 しばらくすると彼は満足し腕を解き、何事もなかったかのように尋ねてきた。