「ヤバい人なんかじゃないよ。穏やかで優しい人だよ」


 言わなくても良かったが、ついでに言ってやった。


「どう考えても、小学生だった僕にサッドクロムを教えてきた善斗くんの方がヤバいと思うけど……」


「なんだとこの野郎!」


 善斗くんはまた僕にヘッドロックをしてきた。