「そりゃあ、服装見ればわかるよ。気合い入り過ぎ。あとはおまえの顔つき」


 そう言うと善斗くんは一人で笑い出した。僕の顔が熱くなっていくのがわかる。今日はやたらと赤面してしまう日だ。


「で、どんな奴と会ってきたんだ?」


「学校の先輩でサッドクロムが好きな人だよ」


 特に隠す理由もないので、素直に答えた。恥ずかしさのためか、若干声が小さくなっていた気がする。