早速、木村先輩にメッセージを送ると、少し早いが学校へ行く準備を始めた。

 いつものように時間は空虚に流れ、今日もあっと言う間にお昼休みになり昼食を食べ終えていた。

 木村先輩の教室に向かうために、準備しようとした時だ。教室がなんだか騒ついている。だが、もはや自分のクラスに興味がないので、特に気にしなかった。


「斎藤くん」


 高くて落ち着いた声が、背後から聞こえた。僕に集まる視線を無視しながら振り返る。