「レーガンさん。こんにちは。ブラウン。この人は魚屋のレーガンさん。私、よくお使いでここで魚を買ってるから常連なの」
「ん？そっちの子は友達かい？見た事ない子だな」
「妹のブラウンよ。コールランドから遊びに来てくれたの」
「へぇー！！メープルちゃん、妹がいたのか。コールランドからか！！そりゃ遠いところから来たんだね」
「うわー！！なんか見た事ない魚がいっぱいいる」
「そりゃラウネリアは、海産物の宝庫と呼ばれているからな。コールランドの方では、なかなか出回らないような魚も結構いるだろう。どうだい、ひとつ」
「この魚は何？」
「それはランプアームフィッシュだな。ヒレの所が手みたいに見えて、ヒレがキラキラとランプみたいに光る様子からランプアームフィッシュって名前になったんだ。煮て良し焼いて良し。調理法も色々あって美味い魚だ」
「へぇー、色々いるんだねぇ」

魚屋ひとつとってもブラウンにとっては、珍しいものがあったのだった。

「ねぇ。ブラウン。ランプアームフィッシュ食べた事ない？」
「うん」
「じゃあ今日の夕食、ランプアームフィッシュにしようか。美味しいんだよ」
「うん、食べてみたいかも」
「レーガンさん。ランプアームフィッシュを４匹頂戴」
「まいどあり」

ランプアームフィッシュを買い、家へと戻った。それからメープルは、買ってきたランプアームフィッシュをマリアさんに渡した。

「マリアさん。ブラウンがね、ランプアームフィッシュを食べた事ないって言ってるんだ。だから市場で買ってきたの。今日の夕食、ランプアームフィッシュのムニエル作って欲しいんだけど」
「わかったわ」
「やったー！！ねぇ。ブラウン。マリアさんはね、料理が凄く上手いんだよ。マリアさんの作るムニエル、凄く美味しいんだよ」
「そうなんだ。楽しみ」
「それじゃ、頑張って美味しいムニエル作るわね。楽しみにしてて」
「あの。何かお手伝い出来る事はありますか？」
「ああ、いいのよ。ブラウン。あなたはお客さんなんだから。メープルと一緒にゆっくりくつろいでて」
「ありがとうございます。では……お言葉に甘えて」

夕食ができるまでの間、メープルとアクセサリー作りをする事にした。
買ってきた材料を組み合わせて、自分好みのアクセサリーを作っていく。

「うーん」
「ブラウン。どうしたの？」