「ヒャハハハハ。ヒャーハハハハハ!!!!感動の親子の再会だなぁ。ヒャハハハハハ」
「誰!?」

突如、目の前に黒い霧が現れた。
そしてそこから姿を現したのは、悪魔だった。

「悪魔!?」
「ククク、ハハハ。ヒャハハハハ。良いな、その悲しみに満ちた表情。最高だ」
「悪魔が喋った……!?」
「おいおい、久しぶりだな。ブラウン。元気だったかぁ?会いたかったぜぇ。ヒャハハハハ」
「……あんたが父さんをこんな目に遭わせたの?どうして私の名前を知っているの!?答えなさい!!」
「ああ、そうだよ。俺がコイツを殺した。もうコイツは、二度と目を覚まさねぇよ」
「ああっ……ああっ……ああっ……ああっ……。父さん……父さん……」
「いいねぇ。その表情。お前のその悲しそうな顔を見たかったんだよ。もっと見せてくれよ。もっと泣きわめいてくれよ。もっと絶望しろ」
「ううっ……くっ……ううっ……」
「そうだ。ブラウン。再会したお前にもう一つ、プレゼントをやろう。記憶操作の魔法を解いてやるよ。お前に真実を見せてやる」

ブラウンは記憶操作の魔法を解かれた。そしてブラウンは、全てを思い出した。
ラウネリアで起こった出来事の本当の記憶を。