「そう。わかったわ。またラウネリアに来る事があったら寄って頂戴。また新しい魔法を教えてあげるわ」
「はい。是非。ジャガリーさん、ありがとうございました」
「気を付けてね」

ブラウンは、ラウネリアの駅へと向かった。
そこからコールランド行きの列車に乗り込んだ。
そしてまた窓際の席に座り、ぼーっと過ぎていく景色を見て過ごした。

「……お姉ちゃんを守れなかった。私が守るって約束したのに……。悔しい……。私は……なんて弱いんだ……」

ぽつりと独り言を呟きながら、ブラウンは静かに涙を流した。