「前、あそこに買い物に行ったときによく切れるって言われて買った包丁が全然切れなかったから。」




「あ、もしかしてその店の名前って長谷川?」




「そうだけど何よ。」




「いや、俺があそこの支配者になったときに品質検査をして引っかかったとこは潰してそれ以降はすべての店の品質管理を俺がしてるからもうたぶんそれはねえと思うけど。」




「正直あんたのことよくわかんないからその検査もどんなもんか信用ならん」




「ちょっとずつ知ってもらえたらいいな。」




「セリフがキザ。無理。きもい。」




「ご、ごめん。」




「謝ってほしいわけじゃ。」




ささっ。




突如周りの空気が変わった。




「「「「「「「「「おかえりなさいませ。奏斗様」」」」」」」」」




え、何この状況。怖いんだけど。




しかも、えらいらしいこいつの後ろにいる私への鋭い視線がいたい。




ってゆうかこいつ奏斗って名前なんだ。




名前すら知らないやつについてきて住まわせてもらおうなんて思ってたのか。