時々吹く優しい風が心地良い。
しばらくの間風に吹かれていると予鈴がなり教室へと戻った。




教室に入ると、まだ半分くらいの生徒しか登校していなかった。

僕は高一のときに一度遅刻をしそうになって電車を降りてから走って学校に向かったことがあったが、すれ違った生徒たちは皆お喋りをしながら歩いていた。

結局その日は担任の先生が遅れて教室に入ってきた為、遅刻とはならなかったが、その後はきっとみんな先生に怒られただろう。