これから何も話せないまま10月の第1水曜日の体育祭の日になってしまった。
葛野くん達には未だにいじめられてるし、
澄麗は不登校になっちゃったし。
とりあえず、体育祭には来るらしい。
昨日メールが来た。もで、素っ気なかったな。
やっぱ振られるかも……。
『さぁさぁ、始まりました体育祭っ!
今年のリレー優勝そして、総合優勝はどの組の手に!?
そして今年はサプライズリレー!
選ばれた2人組か拒否権なしに二人三脚をしてもらいますっ!
さぁ、、誰が呼ばれて結果はどうなのかワクワクしますね!』
テンションの差よね。
こっちはこんなに低いのにみんな高いなぁ。
選ばれた2人組が二人三脚!?
何も聞いてないが……。
まぁ、僕と澄麗が選ばれてるわけないよ…ね?
あ、フラグたったかも……。
「おい、行くぞ!
菊井ってば!」
え?呼ばれた?どこに行くの?
「え?僕?どこに行くの葛野くん。」
「どこ、、、ってリレー走るんだろうが。
ほら、呼ばれてんだから行くぞ。」
あ、そういえばそうだった。リレー走るんだった。なんで忘れてたんだろう……?
On your mark… set…… バァンッ!
『リレー始まりました。全クラス並んでいます。誰が仕掛けるのか、目が離せません。
おっと最初にしかけてきたのはF組。
それを追うB,D,C,A,E組。
順位は変わらずこのまま第2走者に。』
「あっ,,,。」
『おっとっ。
ここでE組が転倒!
葛野くん大丈夫でしょうか?
5位との差がもっと開きます。
おっと走り出しました。
大丈夫でしょうか?しかし、速いです。
少し、差を縮めました。が、依然として順位は変わりません。
第3走者は特に代わり映えしませんね。
今回の試合でのダークホースは現れるのか!?
ここで順位をおさらいしましょう。
F組が1位ですが2位のB組と少し差が縮みましたね。
そこからかたまってD,C,A組
少し遅れてE組。
ここで1位のバトンが渡りました。
続いて渡っていきます。
少し遅れてE組。
全ての組のバトンが渡りました。
ここでダークホースのの登場か!?
まさかのE組がはやくも5位、4位、3位、2位とごぼう抜きだぁぁぁ!!!
走ってるのは誰でしょうね。見ない顔です。
えー、情報が入りました。転校生くんです。
名前は菊井くん。
1学年下だったので私は知らなかったですが。
転校初日に愛の告白をしたことで有名らしいですね。
しかし、スピードが少し落ちましたね。
あっ、E組抜かされました。
3位です。いや、しかし負けないE組。
またもや2位に躍り出た。
しかし、1位のF組。
首位を譲らずそのままゴール!!!
2位はまさかのE組。大波乱です。
井ノ上くんは、まさに今回のダークホーだ!』
「はぁ、はぁ、はぁ、つ、疲れたぁ。
さ、ふぅ。流石に、ひ、久々の全力疾走はきついわぁ。」
澄麗は見てくれていただろうか…。
「ん、まぁ、かっこよかったじゃん。
まぁ、本人には聞こえないけど。
本気で頑張ってる姿かっこよかった、、、。
一緒に練習するって約束守ることできなかったこと、ごめんね。」
『さぁ、続きましては…………』
「あっ、す、澄麗。ひ、久しぶり。」
なに緊張してんだよ。どもるんじゃない、自分!
「う、うん。久しぶり。練習ちゃんとしてたんだね。」
「「あ、あのッ!」」
「「先、どうぞ。」」
「プッ。」
「アハッ。」
「「アハハハハ。アハ……ハ?」」
『……菊井 陽凪薫くん。和泉 澄麗さんペア。
以上9組の2人3脚リレーです。
呼ばれた方は本部テントまで来てください。』
「え?僕達呼ばれた?」
「う、うん。呼ばれたね。」
「何に呼ばれたの?、」
「なに、、、って拒否権ないサプライズ
2人3脚だよ?忘れたの?
やるからには1位目指そ!」
「そ、そうだったね。
うん、頑張るぞー!」
「「オー!」」
『さぁ、今から始まるのは、、、、愛の2人3脚です!!先生カップルから生徒カップルまで幅広い人達に争ってもらいますっ!
息のあった相性のいい所を見たいと思います。さぁ、1番相性のいいのは!?』
「カップル2人3脚かぁ。どおりで。
まぁ、とりあえず楽しも?」
「そうだね。」
まだ手も繋いでないし、2人3脚とか近ずぎない!?心臓がぁぁぁっ!
位置について よーい……ドンッ!
「「あっ。」」
『おっと早速転倒だぁぁっ!
菊井 和泉ペア大丈夫でしょうか!?』
「いたたぁ。陽凪薫!?大丈夫!?
下敷きにならなくても大丈夫なのに、、、。」
「大丈夫だよ。好きな人に傷をつけたくなかったんだ。それより1位目指してみる?」
「そうだね。でも、救護室連れて行くからね?」
「ん、了解。」
「「いちに、いちに、いちに、いちに。」」
『転倒したもののすごい追い上げだ!
ごぼう抜きで1位と並んだぁっ!
ゴールッ!!僅かな差ですが、、、
先生ペア、、、ではなく。
菊井 和泉ペアが優勝ですっ。
皆様。どうかこの逆転劇に大きな拍手を!』
「「やったぁぁぁぁっ!!!」」
「さっき言いかけたこと言うね。
こないだはごめん。完全な八つ当たり。
でも、澄麗と話せなくて
離れ離れになって余計に思った。
大切で、誰にも奪われたくない。
好きだ。」
「私も好き。こないだは何も言わずにごめんね。確かに疑っちゃうよね。何も言わなかったら。
不束者ですが、
これからもどうぞよろしくお願いします。」
*
「なぁ、野神。
こんなこと辞めない?
俺達もあんなふうになろうぜ。
今回は最下位になっちゃったけど、
来年はあいつらを見返せるぐらいにさ。」
「そうだね。葛野。私たちやり直そっか。」
葛野くん達には未だにいじめられてるし、
澄麗は不登校になっちゃったし。
とりあえず、体育祭には来るらしい。
昨日メールが来た。もで、素っ気なかったな。
やっぱ振られるかも……。
『さぁさぁ、始まりました体育祭っ!
今年のリレー優勝そして、総合優勝はどの組の手に!?
そして今年はサプライズリレー!
選ばれた2人組か拒否権なしに二人三脚をしてもらいますっ!
さぁ、、誰が呼ばれて結果はどうなのかワクワクしますね!』
テンションの差よね。
こっちはこんなに低いのにみんな高いなぁ。
選ばれた2人組が二人三脚!?
何も聞いてないが……。
まぁ、僕と澄麗が選ばれてるわけないよ…ね?
あ、フラグたったかも……。
「おい、行くぞ!
菊井ってば!」
え?呼ばれた?どこに行くの?
「え?僕?どこに行くの葛野くん。」
「どこ、、、ってリレー走るんだろうが。
ほら、呼ばれてんだから行くぞ。」
あ、そういえばそうだった。リレー走るんだった。なんで忘れてたんだろう……?
On your mark… set…… バァンッ!
『リレー始まりました。全クラス並んでいます。誰が仕掛けるのか、目が離せません。
おっと最初にしかけてきたのはF組。
それを追うB,D,C,A,E組。
順位は変わらずこのまま第2走者に。』
「あっ,,,。」
『おっとっ。
ここでE組が転倒!
葛野くん大丈夫でしょうか?
5位との差がもっと開きます。
おっと走り出しました。
大丈夫でしょうか?しかし、速いです。
少し、差を縮めました。が、依然として順位は変わりません。
第3走者は特に代わり映えしませんね。
今回の試合でのダークホースは現れるのか!?
ここで順位をおさらいしましょう。
F組が1位ですが2位のB組と少し差が縮みましたね。
そこからかたまってD,C,A組
少し遅れてE組。
ここで1位のバトンが渡りました。
続いて渡っていきます。
少し遅れてE組。
全ての組のバトンが渡りました。
ここでダークホースのの登場か!?
まさかのE組がはやくも5位、4位、3位、2位とごぼう抜きだぁぁぁ!!!
走ってるのは誰でしょうね。見ない顔です。
えー、情報が入りました。転校生くんです。
名前は菊井くん。
1学年下だったので私は知らなかったですが。
転校初日に愛の告白をしたことで有名らしいですね。
しかし、スピードが少し落ちましたね。
あっ、E組抜かされました。
3位です。いや、しかし負けないE組。
またもや2位に躍り出た。
しかし、1位のF組。
首位を譲らずそのままゴール!!!
2位はまさかのE組。大波乱です。
井ノ上くんは、まさに今回のダークホーだ!』
「はぁ、はぁ、はぁ、つ、疲れたぁ。
さ、ふぅ。流石に、ひ、久々の全力疾走はきついわぁ。」
澄麗は見てくれていただろうか…。
「ん、まぁ、かっこよかったじゃん。
まぁ、本人には聞こえないけど。
本気で頑張ってる姿かっこよかった、、、。
一緒に練習するって約束守ることできなかったこと、ごめんね。」
『さぁ、続きましては…………』
「あっ、す、澄麗。ひ、久しぶり。」
なに緊張してんだよ。どもるんじゃない、自分!
「う、うん。久しぶり。練習ちゃんとしてたんだね。」
「「あ、あのッ!」」
「「先、どうぞ。」」
「プッ。」
「アハッ。」
「「アハハハハ。アハ……ハ?」」
『……菊井 陽凪薫くん。和泉 澄麗さんペア。
以上9組の2人3脚リレーです。
呼ばれた方は本部テントまで来てください。』
「え?僕達呼ばれた?」
「う、うん。呼ばれたね。」
「何に呼ばれたの?、」
「なに、、、って拒否権ないサプライズ
2人3脚だよ?忘れたの?
やるからには1位目指そ!」
「そ、そうだったね。
うん、頑張るぞー!」
「「オー!」」
『さぁ、今から始まるのは、、、、愛の2人3脚です!!先生カップルから生徒カップルまで幅広い人達に争ってもらいますっ!
息のあった相性のいい所を見たいと思います。さぁ、1番相性のいいのは!?』
「カップル2人3脚かぁ。どおりで。
まぁ、とりあえず楽しも?」
「そうだね。」
まだ手も繋いでないし、2人3脚とか近ずぎない!?心臓がぁぁぁっ!
位置について よーい……ドンッ!
「「あっ。」」
『おっと早速転倒だぁぁっ!
菊井 和泉ペア大丈夫でしょうか!?』
「いたたぁ。陽凪薫!?大丈夫!?
下敷きにならなくても大丈夫なのに、、、。」
「大丈夫だよ。好きな人に傷をつけたくなかったんだ。それより1位目指してみる?」
「そうだね。でも、救護室連れて行くからね?」
「ん、了解。」
「「いちに、いちに、いちに、いちに。」」
『転倒したもののすごい追い上げだ!
ごぼう抜きで1位と並んだぁっ!
ゴールッ!!僅かな差ですが、、、
先生ペア、、、ではなく。
菊井 和泉ペアが優勝ですっ。
皆様。どうかこの逆転劇に大きな拍手を!』
「「やったぁぁぁぁっ!!!」」
「さっき言いかけたこと言うね。
こないだはごめん。完全な八つ当たり。
でも、澄麗と話せなくて
離れ離れになって余計に思った。
大切で、誰にも奪われたくない。
好きだ。」
「私も好き。こないだは何も言わずにごめんね。確かに疑っちゃうよね。何も言わなかったら。
不束者ですが、
これからもどうぞよろしくお願いします。」
*
「なぁ、野神。
こんなこと辞めない?
俺達もあんなふうになろうぜ。
今回は最下位になっちゃったけど、
来年はあいつらを見返せるぐらいにさ。」
「そうだね。葛野。私たちやり直そっか。」