* * *
高校2年生の秋だったのか冬だったのかは忘れてしまったが、その日はとても寒い日だった。
その日の放課後も、宏美は体育館の裏に呼び出された。
「悪い、何度告白してきても気持ちは一緒だ」
宏美はそう言って、彼女からの告白を断った。
「どうしてなの!?」
告白を断られた彼女、清水は納得していない様子だった。
清水は隣のクラスの女生徒だった。
彼女とは高校1年生の体育祭で実行委員を一緒に務めたことがきっかけだった。
体育祭が終わった辺りから、宏美は彼女にしつこくつきまとわれていた。
「もういい加減にして欲しいんだ。
と言うか、もうあきらめて欲しい」
そう言った宏美に、
「――藤巻さんがいるからなの?」
清水が言った。
(またその話か…)
宏美は呆れた。
高校2年生の秋だったのか冬だったのかは忘れてしまったが、その日はとても寒い日だった。
その日の放課後も、宏美は体育館の裏に呼び出された。
「悪い、何度告白してきても気持ちは一緒だ」
宏美はそう言って、彼女からの告白を断った。
「どうしてなの!?」
告白を断られた彼女、清水は納得していない様子だった。
清水は隣のクラスの女生徒だった。
彼女とは高校1年生の体育祭で実行委員を一緒に務めたことがきっかけだった。
体育祭が終わった辺りから、宏美は彼女にしつこくつきまとわれていた。
「もういい加減にして欲しいんだ。
と言うか、もうあきらめて欲しい」
そう言った宏美に、
「――藤巻さんがいるからなの?」
清水が言った。
(またその話か…)
宏美は呆れた。