心美は両手で隠すようにして顔をおおった。
彼女の肩に手を伸ばそうとしたけれど、左手の薬指にあるそれに伸ばそうとしたその手を引っ込めた。
ピンクのスワロとピンクのキャッツビーズを使って作られた、レースのようにかわいらしいデザインをしたビーズの指輪だった。
金属アレルギーを持っている宏美のために、心美が作ったおそろいのものである。
(まだあいつのことが忘れられないんだな…)
大山は心の中で呟いた時、
「何してるの?」
その声が聞こえたので視線を向けると、小祝とミヒロがいた。
「あっ…」
昼食から戻ってきたばかりの2人に、大山は気まずくなった。
「お前…」
そう言ったミヒロの視線が泣いている心美に向けられていることに気づいた。
彼女の肩に手を伸ばそうとしたけれど、左手の薬指にあるそれに伸ばそうとしたその手を引っ込めた。
ピンクのスワロとピンクのキャッツビーズを使って作られた、レースのようにかわいらしいデザインをしたビーズの指輪だった。
金属アレルギーを持っている宏美のために、心美が作ったおそろいのものである。
(まだあいつのことが忘れられないんだな…)
大山は心の中で呟いた時、
「何してるの?」
その声が聞こえたので視線を向けると、小祝とミヒロがいた。
「あっ…」
昼食から戻ってきたばかりの2人に、大山は気まずくなった。
「お前…」
そう言ったミヒロの視線が泣いている心美に向けられていることに気づいた。