「その…日出さんを見ていたら、外食が多いなと思いまして」

小祝が呟くように言った。

「いつもコンビニ弁当とかファーストフードで食事を済ませているようなので…それだと躰に悪いですし、お金もかかりますでしょう?」

そう言った小祝に、
「まあ、そうですね…」

ミヒロはコクコクと首を縦に振ってうなずいた。

「だから、どうですか?」

小祝は首を傾げた。

「いいですよ、ありがとうございます」

ミヒロは返事をすると、小祝の手からお弁当を受け取った。

彼女が受け取ったことが嬉しかった。

「あの…日出さんがよろしかったらですけど、一緒に食べませんか?

この近くに広場があるんです。

そこの木陰で一緒に食べましょう」

「いいですね、そうしましょう」

小祝の提案にミヒロは快く首を縦に振ってうなずいた。