宗助がタンブラーから口を離したことを確認すると、
「――ミヒロちゃんのことなんだけどさ」
武藤は話を切り出した。
「日出さんがどうしたって?」
宗助はタンブラーをテーブルのうえに置いた。
「誰かに似ているような気がするんだ」
そう言った武藤に、宗助は訳がわからないと言うように首を傾げた。
「メンバーになった当初にライブで披露した椎名林檎の『罪と罰』と先日のライブで披露した『ギブス』を聞いて思ったけど、誰かに似ていると思うんだ」
「…似てるって、誰に?」
そう聞いてきた宗助に、
「それがよくわからないんだよ」
武藤は答えた。
「初めてミヒロちゃんの歌を聞いたはずなのに、初めて聞いたような気がしないんだよ」
武藤はふうっと息を吐いた。
「――ミヒロちゃんのことなんだけどさ」
武藤は話を切り出した。
「日出さんがどうしたって?」
宗助はタンブラーをテーブルのうえに置いた。
「誰かに似ているような気がするんだ」
そう言った武藤に、宗助は訳がわからないと言うように首を傾げた。
「メンバーになった当初にライブで披露した椎名林檎の『罪と罰』と先日のライブで披露した『ギブス』を聞いて思ったけど、誰かに似ていると思うんだ」
「…似てるって、誰に?」
そう聞いてきた宗助に、
「それがよくわからないんだよ」
武藤は答えた。
「初めてミヒロちゃんの歌を聞いたはずなのに、初めて聞いたような気がしないんだよ」
武藤はふうっと息を吐いた。