理屈っぽいところも変わっていないなと、宏美は思った。
宗助の理屈っぽい性格が宏美は嫌いだった。
ことあるごとに理由をつけて前へと進もうとしないその様子に、何度いら立ちを抱いたことだろうか。
彼に抱いたそのいら立ちを胸の中に隠すと、
「ヴォーカルの宍戸さんがお亡くなりになったことを他のファンの方から聞きました」
宏美は言った。
それに対して、彼らが驚いたのがわかった。
「20歳と言う若さで亡くなった宍戸さんは、バンド活動を続けたかったと思います。
ずっと歌い続けたかったと思います」
宏美は彼らの顔を見つめた。
「宍戸さんの意思を、宍戸さんの代わりを、あたしにやらせて欲しいんです!」
宏美はそう宣言をすると、
「お願いします!」
ただでさえ小さい躰を2つに折り曲げて、彼らに頭を下げた。
宗助の理屈っぽい性格が宏美は嫌いだった。
ことあるごとに理由をつけて前へと進もうとしないその様子に、何度いら立ちを抱いたことだろうか。
彼に抱いたそのいら立ちを胸の中に隠すと、
「ヴォーカルの宍戸さんがお亡くなりになったことを他のファンの方から聞きました」
宏美は言った。
それに対して、彼らが驚いたのがわかった。
「20歳と言う若さで亡くなった宍戸さんは、バンド活動を続けたかったと思います。
ずっと歌い続けたかったと思います」
宏美は彼らの顔を見つめた。
「宍戸さんの意思を、宍戸さんの代わりを、あたしにやらせて欲しいんです!」
宏美はそう宣言をすると、
「お願いします!」
ただでさえ小さい躰を2つに折り曲げて、彼らに頭を下げた。