これが当然の反応だろう。

いきなり、見知らぬ女が楽屋へ乗り込んできたかと思ったらメンバーに入れて欲しいと言われたら戸惑うのが当然だろう。

「ちょっと言っている意味がよくわからないんだけど…」

卓真は顔を引きつらせながら宏美に言った。

「あたし、あなたたちのファンなんです!」

宏美は戸惑っている彼らに向かって言った。

「ああ、そうなんだ…。

それは、どうもありがとう…」

武藤はコクコクと首を縦に振ってうなずきながら、お礼を言った。

「だけど、メンバーに入れて欲しいって言うのはどう言うことなのかな?

ファンだからと言うのはもちろん嬉しいんだけど、それとメンバーになりたいと言うのは話が別だと思うんだ」

宗助は宏美の前に歩み寄った。