青木はミヒロたちに顔を向けると、ズボンのポケットから何かを取り出した。

警察手帳だった。

「県警の青木です。

この辺りに詐欺集団が潜伏していると言う情報が入ったので、確証を得るために清掃員に化けて潜入捜査を行っていました」

青木はそう言うと、警察手帳をしまった。

「マジか…」

「知らなかった…」

「たった今知らされたんだけどね」

驚愕の事実に、この場はただ戸惑うばかりだった。

「さあ、逮捕よ」

青木の合図で警察官たちが借金取りに手錠をかけようとしたら、
「ここで終わってたまるか!」

借金取りがスーツから刃物を取り出すと、それを振り回した。

「危ない!」

警察官は刃物を避けると、ミヒロたちのところに行った。