「な、何だと…!?」

卓真の顔は怒り心頭だった。

「ごめんなさい!

本当に申し訳ありませんでした!

妹を助けるためには、彼らの言うことを聞くしか他がなくて…!」

順子は泣きながら謝っていた。

「このヤロー!」

彼女の自白によって詐欺行為がバレてしまった借金取りたちは、卓真以上に怒り心頭だった。

「裏切ったうえに、ベラベラベラベラとしゃべりやがって!」

借金取りが順子に殴りかかろうとしたその時、
「そこまでだ!」

制服姿の警察官2人がこの場に乗り込んできた。

「もう逃げられないわよ!」

そう言って影から現れたのは、
「えっ、青木さん?」

何故か清掃員の青木が登場してきたことに、ミヒロは驚いた。