ミヒロは彼らに大山の彼女の順子が抱えている借金を話した。

「マジかよ…」

そう言ったのは卓真だった。

「何で相談してくれなかったんだ!」

小祝は怒鳴るように言った。

「ごめんなさい…」

呟いているような声で謝ったミヒロに、
「今はそんなことを言ってる場合じゃない」

宗助はそう言うと、順子のところへ歩み寄った。

彼に続くように、ミヒロたちも潤子のところへ行った。

「とっとと返せって言ってんだろ!」

「ごめんなさいごめんなさい…」

怒鳴り散らしている借金取りたちに、順子は土下座をしていた。

「待ってください!

借金なら俺が払います!」

大山が借金取りたちに向かって言った。