「ただの幼なじみのあんたが宍戸くんの隣にいることは許されるのに、どうして…どうして、私は宍戸くんの隣にいることは許されないの…?」
目を大きく見開かせて、口だけ動かして、カチカチと音を立てながらカッターナイフを出している清水のその姿は、恐怖そのものだった。
ギョロついた目で自分を見ている清水に、心美の躰が震えた。
逃げたくても、足を動かすことができない。
それに何より、
「おい、やめろ…。
清水、それを離すんだ…」
宏美が清水を説得しているが、彼女の耳にその声は入っていないようだった。
彼を置いて、自分だけ逃げる訳にはいかない…。
「――あんたなんか、宍戸くんの前からいなくなればいいのよー!」
悲鳴のように叫んだ清水がカッターナイフを手に、自分のところに突進してきた。
目を大きく見開かせて、口だけ動かして、カチカチと音を立てながらカッターナイフを出している清水のその姿は、恐怖そのものだった。
ギョロついた目で自分を見ている清水に、心美の躰が震えた。
逃げたくても、足を動かすことができない。
それに何より、
「おい、やめろ…。
清水、それを離すんだ…」
宏美が清水を説得しているが、彼女の耳にその声は入っていないようだった。
彼を置いて、自分だけ逃げる訳にはいかない…。
「――あんたなんか、宍戸くんの前からいなくなればいいのよー!」
悲鳴のように叫んだ清水がカッターナイフを手に、自分のところに突進してきた。