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同じ高校に進学して、同じクラスになったけれど、宏美との関係は幼なじみのままだった。

(宏美、いつになったら私の気持ちに気づくのかな…?)

いつの間にか、宏美は自分の身長を越えてしまっていた。

精悍になったその顔立ちは、子供時代の面影は見当たらなかった。

高校に入ると、宏美は軽音楽部に入部した。

そこでもドラムを担当する予定らしかったが、顔立ちがよかったうえにギターも弾けて、そのうえ歌が上手だったことから、メンバーに押される形でバンドのヴォーカル兼ギターを担当することになった。

一方の心美は写真部に入部した。

入部した理由は、新しいことに挑戦したかったからと言うことと活動が週に3回だけだったからと言うことである。

それから、宏美と一緒に帰りたいから…である。