「ええっ!?」
キッチンからモアイ像の驚いた声が返ってきたが、宏美は特に気にしていない様子でチューニングを続けていた。
カチリとガスコンロのスイッチを消した音が聞こえたかと思ったら、
「ど、どう言うことなんだよ!?」
ドタドタとモアイ像が走って宏美のところにやってきた。
「だから、口説かれたんだよ」
宏美はチューニングを終わらせると、モアイ像に言った。
「誰に?」
そう聞いたモアイ像に、
「男に」
宏美は答えた。
「いや、性別を聞いているんじゃなくて」
モアイ像は呆れたと言うようにツッコミを入れた。
「俺は“誰に”口説かれたんだって聞いているんだ」
“誰に”のところを強調しながら、モアイ像が言った。
キッチンからモアイ像の驚いた声が返ってきたが、宏美は特に気にしていない様子でチューニングを続けていた。
カチリとガスコンロのスイッチを消した音が聞こえたかと思ったら、
「ど、どう言うことなんだよ!?」
ドタドタとモアイ像が走って宏美のところにやってきた。
「だから、口説かれたんだよ」
宏美はチューニングを終わらせると、モアイ像に言った。
「誰に?」
そう聞いたモアイ像に、
「男に」
宏美は答えた。
「いや、性別を聞いているんじゃなくて」
モアイ像は呆れたと言うようにツッコミを入れた。
「俺は“誰に”口説かれたんだって聞いているんだ」
“誰に”のところを強調しながら、モアイ像が言った。