鏡に映った自分の姿に、
「――ま、マジかよ…」

宏美は驚いた。

胸の下まで伸びた黒髪のストレートロングが特徴的な美しい女性だった。

二重のぱっちりとした切れ長の目に、小さな鼻、ピンク色の小さな唇…と、端正な顔立ちをしていた。

胸に視線を向けると、
「…結構デカいな」

宏美は呟いた。

(少なく見ても、CかDはありそうだな…)

身長は155センチ前後で、体型はどちらかと言うと華奢で線の細いタイプだと思った。

手足は長くてスラリとしていた。

「モデルか人形みたいだな…」

ピンクの唇から出てきた声は低いけれども澄んでいた。

手を広げて指の確認をしたら、
「うーん、短いうえに太いな…」

生前はスラッとした長くて細いタイプの指だっただけに、残念だった。

「あっ…」

左手の薬指にあったそれに、宏美は呟いた。