照れくささを感じて、宏美は目を伏せた。

「俺、ミヒロちゃんが好きなのかな…」

そう呟いた小祝に、
「えっ?」

宏美はギョッとなって目をあげた。

「あ…あたしが好き、ですか…?」

宏美は恐る恐る、小祝に尋ねた。

「うん、好きだよ。

ああ、友達とか家族的な意味じゃなくて恋愛として」

首を縦に振ってうなずいた小祝に、
「はあっ!?」

宏美は大声を出して驚いた。

(れ、恋愛って…それって、つまりは恋だよな?)

ピクリと、口元が引きつったのを宏美は感じた。

「こ…小祝さん、さっきのと言い、今のと言い、ジョーダンは…」

顔の筋肉を動かして笑いかけようとする宏美だが、
「本気だよ」

小祝に一蹴された。