「いっくん、お願いだからお家に帰ってきて!

カホはいっくんが好きなの!

1日、いや1秒でも早くいっくんと結婚したいの!」

カホが必死に叫んで小祝の背中を押した。

「バカ、やめろ!」

小祝はカホに言い返した。

「自分勝手な行動はよくないぞ!?

カホに恥をかかせるつもりか!?」

カホの父親が小祝を責め立てた。

「わわわっ、待ってください!」

宏美は彼らの間に入った。

「そうですよ、落ち着いてください!」

大山も間に入って、悪化しているこの状況を止めようとした。

「やめなさーい!」

悪化したこの状況を止めたのは、何も言わずに黙って見ていた青木だった。

青木は島田の前に立つと、
「無理やり連れ戻したとしても、彼はまた同じことをします!

今すぐにその手を離しなさい!」
と、一喝した。