「あっ、ずるい!

アイス食べてる!」

アイスクリームを食べているミヒロと小祝に気づいた大山がうらやましそうに言った。

「エヘヘ、青木さんの仕事を手伝ったんだー」

「お礼としてくれたんだよー」

小祝とミヒロは歯を見せて笑いながら大山に自慢した。

「いいなー、もっと早くくればよかった…」

チェッと唇をとがらせた大山に、
「はいはい、大山さんの分もありますよ」

青木が大山の分のアイスクリームを差し出した。

「わーっ、ありがとうございますー!」

大山は嬉しそうに彼女の手からアイスクリームを受け取った。

「何にもやってなーい」

「ずーるーいー」

ブーブーと口をとがらせて文句を言っている小祝とミヒロを無視すると、大山はアイスクリームを食べ始めた。