「…そうか」
モアイ像は呟くように返事をした。
「俺はあくまでも君のサポート役としてここにいるから、そこまでのことは口に出すことはできない。
と言うか、口に出せる立場じゃないって思ってるから」
そう言ったモアイ像に、宏美は何も言わなかった。
この場に沈黙が流れた。
「――俺は、薄情者か?」
その沈黙を破るように、宏美は聞いた。
「…さあな」
それに対して、モアイ像はそう答えることしかできなかった。
宏美は腰をあげると、ギターをケースの中に片づけた。
練習をやめるのだろうかと思っていたら、代わりにベッドの下から別のギターケースを取り出した。
それを開けると、中に入っていたのはアコースティックギターだった。
モアイ像は呟くように返事をした。
「俺はあくまでも君のサポート役としてここにいるから、そこまでのことは口に出すことはできない。
と言うか、口に出せる立場じゃないって思ってるから」
そう言ったモアイ像に、宏美は何も言わなかった。
この場に沈黙が流れた。
「――俺は、薄情者か?」
その沈黙を破るように、宏美は聞いた。
「…さあな」
それに対して、モアイ像はそう答えることしかできなかった。
宏美は腰をあげると、ギターをケースの中に片づけた。
練習をやめるのだろうかと思っていたら、代わりにベッドの下から別のギターケースを取り出した。
それを開けると、中に入っていたのはアコースティックギターだった。