「美結、大好きだ。……これからもずっと、大好きだ」
「はい。私も……」
大和さんからの愛をたくさんもらった私は、幸せな気持ちのまま、その日眠りについた。
その日私は、久しぶりに夢を見た。 大和さんと二人で旅行に行っている夢だ。
大和さんと二人、手を繋いで海沿いを裸足で歩いていた。 夕焼けがとてもキレイで、潮風の香りに包まれて、幻想的な風景だった。
そして夢の中での私は、大和さんとの子供を身篭っていた。 お腹はとても大きくて、間もなく産まれるのかなっていうくらいの大きさだった。
ああそっか、これが幸せなんだ……。そんな夢を見ながら、私は夢の中でそう思った。
夢の中での私たちは楽しそうに笑い合っていて、家族が産まれる喜びを、二人で噛み締めているようにも思えた。
この夢はきっと、私の理想なのかもしれない。幸せに対して憧れがあった私の、理想の幸せ像。
そしてこれは多分、私がずっと憧れていた幸せの形だ。 好きな人と幸せに暮らすこと、そして幸せな家族を作ること。
きっとこれが、私が求めていた、幸せなんだ……。
ねぇ大和さん、私たちもいつかこんな風になれるかな? こんな風に、幸せな家庭を作ることは出来るかな?
私ね、大和さんとなら幸せな家庭を築いてみたいなって思ってるの。 大好きな人とずっと一緒にいられることって、奇跡だと思うの。
私が大和さんに出会えたのは、きっと偶然なんかじゃないんだと思う。これはきっと、運命なんだと思う。
だからね大和さん、私たち幸せになろう。ずっとずっと、幸せにーーー。
【Fin】