「その言葉、忘れるなよ」

「……はい」

 大和さんの車に再び乗り込んだ私は、大和さんと共に家に帰った。





「大和さん……好きです」

「俺もだ、美結」

 家に帰った直後、大和さんは私を静かにベッドの上に組み敷いた。

「大和さん……んっ」

 大和さんは私の髪を撫でながら、そっとキスをしてくれる。

「……お腹のアザ、大丈夫か?」
 
 こんな時でも大和さんは、私を心配してくれるんだ。

「はい……大丈夫です」

「気にならないように部屋、暗くするか」

「……ありがとう、ございます」

 蹴られたお腹のアザを気にしてくれているのか、大和さんは部屋の電気を消して暗くしてくれる。
 
「これで気にならないだろ?」

「……はい」

「これで俺だけしか、見えないようになったな」

 大和さんはニヤリ笑うと、再び私の唇を奪ってくる。
 最初は軽い口付けだったのに、後から段々と深い口付けになっていく。

「大和さん、私……。大和さんとなら、幸せになれる気がします」

「゙なれる゙じゃなくて……゙なる゙んだよ」

 大和さんからの愛の言葉と、そしてその温かくて甘い体温に、私はいつしか意識を飛ばされた。
 大和さんは私を優しく、だけど時々情熱的に抱いてくれた。

「っ……大和、さんっ……」

 大和さんからの愛が身体全体に流れるように伝わってくる度に、私は幸せだと思えた。
 そして流れたその涙を、大和さんは優しく拭ってくれる。